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第5回 公開講演会「アジアのネズミ問題-日本とマレーシアの事例から」
演 題:①日本の家ネズミ問題
熱帯野鼠対策委員会委員長 矢部辰男
②マレーシアの野ネズミについて【英語・日本語逐語通訳】
AGRICULTURAL CHEMICALS (M) SDN BHD 社
マネージャー Poh Leong Tat 氏
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第3回 公開講演会「北海道ユルリ・モユルリ島の海鳥エトピリカをドブネズミから守れ」
演 題:①過去に試みた対策から学んだこと
田中 和之(イカリ消毒技術研究所、元北大獣医学部博士課程)
②根絶への再挑戦-空中散布の実施-
橋本 琢磨(熱帯野鼠対策委員会常任委員、自然環境研究センター主任研究員)
③ここが違うユルリ・モユルリ島のドブネズミ
矢部 辰男(熱帯野鼠対策委員会委員長))
熱帯野鼠対策委員会
防除の基本的考え方とともに技術指導の要として次の6つがあげられます。
1)ネズミの種類、生態、生息環境を知ること 2)防除範囲、防除時期、防除システムを考えること
3)防除組織を作ること 4)防除前の事前調査の内容を考えること
5)防除後に行う効果評価の内容を考えること 6)定期点検と発生予察
熱帯野鼠対策委員会の設立と活動
1975年、アジア太平洋協議会(ASPAC)主催の『アジアにおけるネズミ防除に関するセミナー』が東京で開催されました。
当時、わが国には熱帯地域のネズミ防除に取り組む機関がなかったことから、熱帯地域での深刻化が予想される野鼠害防除に資するため、
1976年7月、社団法人海外農業開発協会に熱帯野鼠対策委員会が設立されました。
以来、当委員会は、わが国に蓄積された知識と経験を基盤に、以下のような調査研究を中心とした事業を行っています。
1)開発途上国の野鼠に関する調査研究
2)開発途上国の野鼠の防除に関する現地調査並びに指導
3)開発途上国の野鼠に関する情報の提供
4)開発途上国の野鼠に関する研修並びに研究会の開催
これまでの事業成果
1) インドネシア、フィリピンにおける野鼠害調査と対策
2) タイ新開発水田の野鼠害防除薬剤効力試験及び適正殺鼠剤の試作
3) ネパールに対する野鼠防除技術協力
4) 『熱帯のねずみ害』出版(和文編 1993,英文編 1996)
5) 機関誌『海外農業開発』熱帯野鼠特集などの記事の掲載
特に途上国地域を中心に、世界の人口が急増することが予想され、食糧の安定供給は世界的な課題となっています(下図)。
熱帯では、農作物は有害動物や病気、雑草で大きな被害を受けます。
例えばインドネシアでは稲の収穫量は20%も減少し、特にネズミ害は深刻です。
さらに、ネズミによる自然環境の被害や病気の伝播など衛生的被害も問題となっています。
●ネズミによる経済的被害:農作物、貯蔵農産物、灌漑施設などの被害
●自然環境の被害:希少な動植物の被害、生態系のかく乱など
●ネズミによる衛生的被害:ペスト、重症性呼吸器症候群(SARS)、レプトスピラ症、住血吸虫症など
熱帯野鼠対策委員会常任委員
委員長 | 矢部辰男 ラットコントロール・コンサルティング代表、 元 神奈川県衛生研究所環境生物科長 |
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副委員長 | 橋本琢磨 (一財)自然環境研究センター 上席研究員 |
常任委員 | |
谷川 力 イカリ消毒(株)技術研究所長 | |
内村匡一 大塚薬品工業(株)営業部長 | |
安間繁樹 (公財)平岡環境科学研究所 評議員 | |
長岡健次 大丸合成薬品(株)代表取締役社長 | |
渡辺 哲 (一社)海外農業開発協会 第一事業部課長 | |
顧 問 | |
土屋公幸 元 東京農業大学 野生動物学研究室 教授 |
(平成30年5月現在)
<連絡先>
◆一般社団法人 海外農業開発協会 第一事業部
〒107-0052 東京都港区赤坂8-10-32 アジア会館
TEL: 03-3478-3509 FAX: 03-3401-6048
担当:渡辺